アラカシ
暖地の山野に自生する常緑樹です。
樹皮は暗緑灰色で、枝は黒い。
葉の形はシラカシよりも幅広で粗い鋸歯があります。
葉の雰囲気がコナラのどの落葉樹との相性が良いです。
暑さに強く適応力があり、都会の庭でも扱いやすいです。
半日陰では成長も緩やかで健康を維持しやすいです。
落葉雑木を高木に、その下の中高木として用いると良いです。
オリーブ
秋、緑や黒紫色の実がなり、食用になります。
明るい葉色が人気で、洋風の庭を明るく彩ってくれます。
日当たりと水はけのよい、肥沃な場所を好みます。
自家受粉しないので果実を実らせるには、2品種以上を混植すると実がつきやすくなります。
まれにハマキムシ、オリーブゾウリムシ、炭そ病などが発生します。
元々暖かい地方の植物ですが、新潟でも生育可能です。
キンモクセイ
秋、オレンジ色の小花が全体に咲き、甘い香りを漂わせます。
秋を彩る数少ない花木として人気があります。
中国原産のギンモクセイ(白い花が咲く)の変種と言われており、雌雄異株です。
萌芽力があり、刈込剪定にも向きます。
生垣樹としても扱うことができます。
植え付けは3-4月、9-10月頃が適期です。
明るい日陰が適し、日当たりが悪いと花数が減り、強すぎると葉焼けを起こす可能性があります。
強風を嫌い、水はけ、水持ちのよい土壌を好みます。
肥料は寒肥をやれば十分でしょう。
害虫の心配は特に心配ありませんが、まれにハダニ、カイガラ虫が付く可能性があります。
剪定時期は花が終わった後か、翌春の芽吹き前の3月にすればよいでしょう。
ゲッケイジュ
葉に独特の香りがあり、肉の臭みを消す消臭としても利用されます。
この木の枝葉で編んだ冠は「月桂冠」と呼ばれ、古代ギリシャ、ローマ時代から勝利のシンボルとして用いられました。
株立ち状になり、芽吹きが良いです。
緑色の照葉と樹形が美しく、庭木として需要が高いです。
4月頃、黄色い花が咲きます。
植え付けは4-6月頃が適期です。
水はけがよく、肥沃な場所に植えると良いでしょう。
基本的には日当たりがよい場所を好みますが、半日陰でも問題ありません。
カイガラムシ、ハマキムシが発生することがあるので、見つけ次第薬剤散布をしましょう。
シマトネリコ
もともと熱帯から亜熱帯の山地に自生する植物ですが、
比較的寒さには強いです。
(常緑樹ですが新潟の気候では葉っぱを落とす可能性があります。)
常緑樹でありながら葉は落葉樹の趣があり、爽やかなイメージです。
雑木の庭などの自然風の庭にも似合います。
病害虫はカイガラムシ、アメリカシロヒトリによる食害がみられます。
シラカシ
関東の屋敷林に多く見られます。
葉はアラカシより細長く、葉色も明るい。
細長い楕円形の葉が密につき、防風効果が高いです。
特に株立ちの樹形が人気です。
成長m萌芽力も旺盛なため、
やはり落葉樹の半木陰となる位置に植えたほうが管理しやすいです。
ソヨゴ
日陰でも適応力が高く、庭木に使う常緑広葉樹の中では耐寒性もあります。
比較的乾燥にも強く、病害虫にも強いです。
成長が遅いのが特徴です。風にそよぐ葉っぱの音がとても楽しいです。
雌雄異株で、雌木は秋に赤い実を付けます。
株立ちタイプはとても人気があります。
常緑ヤマボウシ
普通のヤマボウシ同様、ミズキ科ミズキ属の植物ですが、その名の通り常緑樹です。
寒さに弱いため寒い時期の植栽は避けたほうが良いでしょう。
日当たりがよく、水はけの良い場所を好みます。
半日陰でも育ちますが、日当たりが少ないと花つきが悪くなるので注意が必要です。
ツバキ
日本に昔からあるなじみ深い樹種です。
本来かなり強い木陰で水はけと保水性に富む柔らかい土壌に生息する木です。
濃緑の葉に赤い花が対照的に美しく、庭に取り入れたい樹種の一つです。
チャドクガの発生に注意が必要です。
花の時期 3-4月
耐陰性 陰樹
モチノキ
雌雄異株。モッコクと並び、日本の庭木を代表する庭木の一つです。
やや厚みのある緑色の葉が美しく、放任して自然に樹形が整いやすいです。
大気汚染にも強いので、比較的育てやすい樹です。
3-4月頃黄緑色の花が咲きますが、鑑賞するのは11月ごろ、雌木につく赤い実です。
花の時期 3-4月
耐陰性 中庸樹
モッコク
モチノキとともに「庭木の王様」とも呼ばれます。
つやのある緑色の葉と品格のある枝ぶりと樹形が素晴らしく、庭木として良く植えられます。
葉は互生し赤みをおびています。
7月に淡黄色の花が咲き、10-11月に赤い実がなります。
花の時期 7月
耐陰性 中庸樹